新着情報[電子情報工学専攻]低電圧の水中衝撃波で食品加工。学生が国際会議で「Best Presentation Award」を受賞。
電子情報工学専攻の学生と江口啓教授が国際会議ICICIC2022でBest Presentation Awardを受賞
2022年9月15日(木)~16日(金)に開催された 国際会議 The 16th International Conference on Innovative Computing, Information and Control (ICICIC2022) において、大学院 電子情報工学専攻修士2年の学生と江口啓教授の研究チームが、Best Presentation Awardを受賞しました。同国際会議は、中国・重慶市において開催予定でしたが、世界的な新型コロナウィルスの流行を鑑み、Zoomを使ってのオンラインとオンサイトでのハイブリッド開催となりました。同国際会議においては、世界各国の参加者により、168件の口頭発表が行われました。本国際会議において、江口教授はチームの研究成果を公表するだけではなく、Publicity ChairとセッションB2:Circuits & Systemsの座長を務めました。
発表した論文は、「Design of a High-Speed Bipolar Cockcroft-Walton Voltage Multiplier for Non-Thermal Food Processing Systems Suitable for Low Output Voltage Conditions」(著者:福岡工業大学院電子情報工学専攻2年の学生、江口 啓 教授・福岡工業大学)です。研究の独創性、適用性、技術的メリット、デザイン、英語力の観点から、当該論文がBest Presentation Award に選ばれました。
本研究においては、これまで数千ボルトという高電圧を用いて水中衝撃波を発生していた非加熱食品加工システムを、800V程度の低電圧で水中衝撃波を発生可能にしています。提案手法は、出力コンデンサのストレスを従来の1/4程度に低減できるため、低耐圧のコンデンサが利用可能になります。すなわち、水中衝撃波を発生するために必要なコンデンサの価格を大幅に削減することができるようになり、非加熱食品加工システム自体のコストダウンに繋がります。今後も教員と学生が協力し、江口教授の研究室から、素晴らしい研究成果が出ることを期待します。