新着情報[知能機械工学専攻]次世代の人工筋肉目指す「誘電体エラストマを用いたソフトグリッパの開発」大学院生が学会受賞
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2022.12.05
日本金属学会『2022年(第171回)秋期講演大会』 ポスターセッションにおいて 第39回「優秀ポスター賞」受賞
修士課程 知能機械工学専攻2年 朱研究室の学生が 日本金属学会『2022年秋期(’第171回)講演大会』において第39回「優秀ポスター賞」を受賞しました。これは2022年9月20日(火)~23日(金)本学において開催された同大会ポスターセッションにて発表した研究に対して受賞したもので、テーマは「誘電体エラストマを用いたソフトグリッパの開発」です。
少子高齢化や世界的な人口増加による介護や医療現場の逼迫等の背景からソフトアクチュエータの需要が今後さらに高まると予想されています。その中でも一際注目されているソフトアクチュエータが誘電体エラストマアクチュエータ(Dielectric elastomer actuator、以下DEA とする)です。従来のアクチュエータの問題点である動作音の大きさや装置の重厚長大化、摩擦による劣化などに対して DE は非常に有効な代替材料になると考えられており、多岐に渡って研究開発が行われています。ソフトグリッパもその一つですが、印加電圧による開閉角度の不正確さから実用化には至っていないのが現状です。
そこで本研究では、DE を用いた既存の形状に近いソフトグリッパを作製し、その変形特性について調査を行いました。さらに、従来のソフトグリッパは電圧印加時にグリッパの先端が閉じるような挙動を示しますが、本グリ ッパは電圧印加時に大きく開くという性質を持っています。この点についても比較し、評価を行ったものです。