新着情報情報工学専攻福本研究室の学生が国際会議ISASE2024において「Presentation Encouragement Award」受賞

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2024.04.17

2024年3月9日（土）に開催された日本感性工学会主催ISASE2024(The 10th International Symposium on Affective Science and Engineering)において、大学院情報工学専攻2年（受賞当時）福本研究室の学生の研究発表が「Presentation Encouragement Award」を受賞しました。これは感性工学研究の発展と若手研究者の育成を目的とした賞であり、優れた発表が表彰されます。受賞した研究のタイトルは「Making English Voices Similar to User’s Voices Using Voice Changer and Interactive Differential Evolution」です。対話型差分進化とボイスチェンジャにより、録音済みの英語音声をユーザ自身の声に近づける手法を提案したものです。

「Making English Voices Similar to User’s Voices Using Voice Changer and Interactive Differential Evolution」

国際的に活動する日本人にとって英語で話すことは必須となっていますが、母音や子音の違いからネイティブのように発音をすることは困難です。シャドーイングによる発音練習の際に、お手本となる英語音声がユーザ自身の声に近ければ効率よく学習できるはずです。このために、対話型差分進化によりボイスチェンジャのパラメータチューニングを行い、録音済みの英語音声をユーザの聞くユーザ自身の声に近づける手法を提案しました。これまでの音声合成による取り組みに比べ、多くの自然な英語音声に適用できる強みがあると考えています。また、手法の有効性を検証した実験の結果、ユーザの主観評価値に統計的な上昇が確認できました。このことから、提案手法に基づくシステムにより、録音済みの英語音声をユーザの聞くユーザ自身の声にある程度近づけられたと考えられます。