新着情報生命環境化学専攻 桑原研究室・宮元研究室『2024年度 物理化学インターカレッジセミナー兼日本油化学会界面科学部会九州地区講演会』にて優秀ポスター賞を受賞

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2025.02.14
2025年1月11日(土)佐賀県の佐賀大学にて開催された「2024年度物理化学インターカレッジセミナー兼日本油化学会界面科学部会九州地区講演会」(主催:物理化学インターカレッジ共催:公益財団法人日本油化学会、日本薬学会九州支部)において、本学生命環境化学専攻修士課程1年桑原研究室と宮元研究室の学生が優秀ポスター賞を受賞しました。
桑原研究室の学生は、医薬品等におけるより良い性能の素材の開発を目指し、界面活性剤の皮膚浸透性について評価した研究が、宮元研究室の学生は、単分散チタニアナノシートを光触媒として応用する際の性能向上を目指した研究がそれぞれ評価されました。

テーマ: 「ペプチド型界面活性剤逆ミセルの皮膚透過性に関する研究」

経皮吸収による薬物投与法では皮膚の角質層によるバリア機能により、薬剤の浸透が顕著に阻害されます。薬剤の皮膚透過性を向上させるために、逆ミセル法を検討しました。逆ミセルを形成する界面活性剤にはエーロゾルOT (AOT)が知られていますが、生体適合性や生分解性などの課題があります。これらの課題を解決するために、本研究ではペプチド型界面活性剤の合成を行い、逆ミセル製剤の皮膚透過性評価を行いました。

テーマ: 「単分散チタニアナノシートの薄膜化とファイバー化」

これまで我々は、アニオン性の単分散チタニアナノシート(mNS)の自己組織化によるカラムナーナノファイバー(ColNF)の形成を明らかにしてきました[1]。さらに、mNSの対イオンとしてColNF層間に存在する水酸化テトラメチルアンモニウム(TMA+)を[Ru(bpy)3]2+とイオン交換することで、[Ru(bpy)3]2+とmNS間の強い静電引力によってColNFを安定化できることや、[Ru(bpy)3]2+導入量が多い場合はカラムナーナノファイバーバンドル(ColBun)を形成することがわかっています。これらのColNFやColBunを薄膜やファイバーの形態でマクロな固体材料化できれば、高性能の光触媒や無機繊維などへの応用が可能になります。そこで本研究ではmNSからなるColNFやColBunの薄膜化とファイバー化を目的としました。
[1] N.Miyamoto, M. Miyoshi, R. Kato, Y. Nakashima, H. Iwano & T. Kato, Sci. Adv., 2024, 10, eadk6452

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