新着情報情報システム工学科 徳安達士教授 産婦人科医療の未来へ-AI×国際連携で挑む低侵襲手術支援

トピックス
2025.05.12

インドネシア・パジャジャラン大学にてAI手術支援の国際共同研究を推進

2025年4月20日から27日にかけて、本学情報工学部の徳安達士教授は、大分大学医学部産科婦人科学講座の小林栄仁教授とともにインドネシア・バンドン市にあるDr. Hasan Sadikin Hospital およびFaculty of medicine、 Universitas Padjadjaranを訪問し、卵巣癌に対する低侵襲手術を支援するAI技術の国際共同研究について協議を行いました。
大分大学医学部では、2025年2月28日より先進医療A「腹腔鏡下卵巣癌・卵管癌・腹膜癌根治術」が開始されています。小林栄仁教授(産科婦人科学講座)は「卵巣癌に対する低侵襲手術の保険収載に、残りの人生を捧げたい。日本だけでなく、海外でも展開可能な術式とするために、徳安先生には合併症を防ぐAI情報支援の開発の立場から伴走してほしい。」と述べています。現地で卵巣癌の開腹手術を見学した徳安教授は、「若い女性が癌の恐怖にさらされ、出産の可能性を失い、リスクの高い開腹手術を受けて大きな傷を負う現実を目の当たりにした。もしAI技術の開発によって、より早く低侵襲手術の実現が可能となるのであれば、これは人類にとって極めて意義深い仕事になる。」と応じました。
「先進医療A」は、日本の医療制度において、将来的に公的医療保険の適用が検討されている高度な医療技術を、一定の条件下で保険診療と併用して受けることができる制度です。厚生労働大臣が承認した医療技術が対象となります。
今回の訪問では、徳安教授による『AIを活用した情報支援』に関する講義も行われ、医学部長をはじめとする現地産婦人科医師約80名が聴講しました。また、1週間の滞在期間中には、若手レジデントとの積極的な交流を通じて、今後の国際共同研究に向けた意見交換も行われました。さらに、今回の出張には、徳安研究室にて産婦人科AIの研究を担当している大学院生の田中初樹さん(情報システム工学専攻1年)も同行しており、「徳安研究室で行われているAI研究が、いかに社会的意義のあるものであるかを改めて実感した。次回の訪問では、自分の言葉で研究成果を伝えられるように努力したい。」と熱意を込めて語ってくれました。

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