新着情報［大学院 情報工学専攻］戸田研究室 日本ソフトウェア科学会 FOSE2025 第32回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ「IEEE Computer Society Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」受賞
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2025.12.16
2025年11月6日（木）～8日（土）に愛媛県において開催された日本ソフトウェア科学会「第32回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ」において、情報工学専攻2年戸田研究室の学生の研究発表が特に優秀な論文に贈られる「IEEE Computer Society Japan Chapter FOSE Young Researcher Award」を受賞しました。受賞した研究のタイトルは「プログラミング演習における細粒度履歴データを用いたコード流用の特定と分析」です。プログラミング演習における学生のコード細粒度履歴の分析と分類を通して、学生が行う流用の実態を教育的観点から明らかにしたものが評価されました。
「プログラミング演習における細粒度履歴データを用いたコード流用の特定と分析」
プログラミング演習においてコードのコピー＆再利用（流用）は一般的な行為であり、必ずしも問題視されるものではありません。本研究では、大学のJava演習における学生のコード流用の実態を、授業中に収集した47万件以上のコードスナップショットを分析して調査しました。流用は「自己／他者」「同一課題／別課題」の2軸で4種類に分類し、頻度・規模・タイミングを検討した結果、最も多いのは「自己・同一課題」で、課題の初期や終了間際に集中していました。流用されるコードは中央値で約8行と比較的小規模で、新しく作成されたコードが多いが、過去課題からの流用も一部確認されました。
今後は、流用行動の詳細な分析やソースコードのさらなる分析、他者との協調行動の特定など、応用的な研究を進める予定です。また、指導支援の観点から、履歴に基づくフィードバック支援や、適切な自己流用を促す教育的介入についても検討していきます。
プログラミング演習においてコードのコピー＆再利用（流用）は一般的な行為であり、必ずしも問題視されるものではありません。本研究では、大学のJava演習における学生のコード流用の実態を、授業中に収集した47万件以上のコードスナップショットを分析して調査しました。流用は「自己／他者」「同一課題／別課題」の2軸で4種類に分類し、頻度・規模・タイミングを検討した結果、最も多いのは「自己・同一課題」で、課題の初期や終了間際に集中していました。流用されるコードは中央値で約8行と比較的小規模で、新しく作成されたコードが多いが、過去課題からの流用も一部確認されました。
今後は、流用行動の詳細な分析やソースコードのさらなる分析、他者との協調行動の特定など、応用的な研究を進める予定です。また、指導支援の観点から、履歴に基づくフィードバック支援や、適切な自己流用を促す教育的介入についても検討していきます。